"SUBARU LEONE type mimimi

"みみみのスバルレオーネ 1996.6.16-2010.12.31 みみみの不思議



1.私にとってのレオーネ

スバルレオーネを知ったのは、いつの頃だったでしょうか?「日本初のフルタイム4WDは四駆のスバルからでるはずだ!」当時、誰もが思っていたと思います。私はまったく知りませんでした。そしてある日、新聞記事から「富士重工がマツダに負けた!」との記事を読みました。つまり、日本初のフルタイム4WDは、マツダのファミリアBFMRなのです。私は「負けた富士重工」のほうに興味を持ちました。なぜなら、当時はアマチュア無線をやっており、その関係の雑誌広告(TRIO or KENWOOD)に、ラリーでの「かっこいいレオーネ」がのっていたからです。そしてその頃、私はかっこいいと思っておりますがとんでもないデザインの車、「大人アバンギャルド」のコピー、「くさび」の形でおなじみのスバルのフラッグシップカー、アルシオーネVRを実際に道路で見てしまったことにあります。この車のエンジンは、レオーネクーペRXU(E-AG6)と同じEA82です。またその頃、レオーネツーリングワゴンをやたらに道路で見かけました。日本テレビの「元気が出るテレビ」のコマーシャルでも、アクティブトルクスピリッツ4WDのレオーネを見ておりました。

「スバルと水平対向と4WD」に興味をもったのはその頃(20歳)だったと思います。

そしてレオーネに3ドアクーペがあることを知りました。それが、SUBARU LEONE COUPE RX2(E-AG6)です。しかも色は白のみ。この車はファミリアBFMRに人気をとられ、人気のない車だったと思います。当時の雑誌「カーセンサー」での販売状況では月、数十台であったと思います。カームグレーメタリック色が加わる後半では、受注生産となっておりました。この車が欲しくても学生ということでお金もなく、就職してから購入を検討しようと思っておりました。その後、レガシィ(RS-RAはかっこいい!!)が発売され、レオーネは1.6リッターのマイアのみとなり、ついにそのマイアも消えてしまいました。レオーネは、レガシィとインプレッサに変わってしまいました。

たとえ負けてしまっても、頑固に「水平対向エンジン」と「4WD」にこだわる「スバル」のそこが大好きです。




2.みみみのレオーネRXU(E-AG6)

うれしいことは助手席に乗ってくれた方々が、「この車に乗ると落ち着く」と言ってくれることです。私も運転席に座り、レオーネの「音」を聞いていると落ち着きます。この「音」は、水平対向エンジンということで「ボクサーサウンド」とも言われております。「音」としては「NOISE」の「soviet france(zoviet france)」に近いものを感じます。また私の運転のせいなのでしょうが、「後部座席に座った人は車酔いをする」ということが何度かありました。後部座席にはつかまる所がないせいなのかもしれません。それとリアの3ドアのガラス面積が非常に大きく、後部座席に座る人は太陽の光で暑いおもいをしなくてはなりません。

レオーネの故障については、エアコンが3回故障(特別の問題があるのでしょう)しております。それと、リアの左側(ジャッキの入っているところ)のサブトランクに雨水がたまってしまうことが何回か続きました。カームグレイメタリックの塗装も弱いと思います。ラリーのゼッケンをガムテープで止めラリー終了時にはがすと、ガムテープと一緒に塗料もはがれてしまいました。結局、塗装については1999年6月に全塗装をしており、外見ではきれいな車となっております。

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"SUBARU LEONE COUPE RX2 type mimimi" SPECIFICATIONS

詳しくはこちらにあります。


3.みみみのレオーネについての同乗者の意見

(1)父
車に乗った感じが硬く、特に後部座席に乗ると山道のような急カーブの続く時、左右に体が揺られ酔いを感じる。後部座席に1人用の座る仕切りがあれば良いと思う。また、3ドアのガラス面積が大きく太陽光線が強い為、後部座席にて酔うと最悪の状態になる。市街地走行中、バスや大型車の側を通ると、3ドアの広いガラス面を通してバス等の乗客がトランクの中を見ている。トランクの中は整理していないと恥ずかしい思いをする。スタイルは良いが困った車だ。

(2)母
助主席に乗りクッションがあまりよくないと思うのは、古い車だからしかたのないことだと思う。でも、荷物がたくさん入るので助かる。ただ、4ドアの車であればと思う。車から降りる時の前座席を倒して下りるのは面倒である。


4.レオーネの読み物

スバルレオーネが出てくる小説といえば、村上春樹の本である「ダンス・ダンス・ダンス」でしょう。スバルレオーネがかっこよく描かれております。このお話を読むと「自分のレオーネはどうなのだろうか」と考えてしまいます。この小説は「レオーネの空間」を私に感じさせてくれます。「この車に乗ると落ち着く」良い言葉です。この本の中にマセラティやギャランも出てきております。ちなみにこの小説に出てくるレオーネは、小説を読むかぎり1983年においての中古レオーネです。カーステレオとエアコンが付いているとのことです。つまりこのレオーネの型名とは何なのでしょう。

以上の順番に読み進めていって「ダンス・ダンス・ダンス」にてレオーネの登場するお話しにたどりつくことができます。ただし「ダンス・ダンス・ダンス」を読むだけでは小説全体を知ることはできません。上記の順番に読み進めていくことをおすすめします。


5.みみみのレオーネでダートトライアル

(1)ラリー
レオーネを買ったすぐの頃、JMRC東京ラリー部会の講習会で3回勉強した後、1992年4月にラリーの競技に参加したことがあります。そのラリーはもちろん初心者クラスの競技ですが、その中に「SS」として広い平らなオフロードにパイロンを置いたダートラコースでのタイムトライアルがありました。2回走ったのですが、内1回はミスコースをしてしまったことが印象に残っております。助手席と叫びながら走った記憶があります。そう、雨でぬかるんだ「どろどろ」のコースをノーマルタイヤで走行しました。スタートと同時にフロントガラスが泥水で真っ黒になったことも印象に残っております。それと、スタートの際の緊張、ODでの距離修正に時間がかかったことなどの思い出があります。その後、だんだんとラリーから興味がなくなっていきました。10年後の車検の際にはダートラでレオーネの最後をかざろうと思っておりました。その後、10年後の車検も2年車検のままで良いということ、そしてダートラを行うにはロールケージが必要と車両規定が変更となり、大事にレオーネを乗ろうと思うようになりました。

(2)ダートトライアル参加の為のレオーネの改造
ラリーに参加してから8年後、WEBを通して、レオーネのラリーダートラ用ショック、コイル、ロールケージなどの部品が2000年現在でもなんとかですが手に入るということを知りました。レオーネを壊さないように足回りを強化して、車両規定であるロールケージを組みこんで、ダートトライアルに参加してみたいというようになってきました。なによりも「ダートトライアルとはどのようなものなのか」を体験して知ってみたかったのです。まだ実際にダートラを自分の目でも見たことなく、競技に参加して勝つことよりも、参加してダートラを知ってみたかったのです。レオーネの改造の際、お店の人の話しでは、「10年以上前の車のレオーネでは競技で勝つことはできない。直線で280psのGC8にタイムを離される。お金を貯めてGC8を買ったほうが良い。ダートラ競技に使わずにレオーネを大事に乗ったほうが良い」とのことでした。

(3)はじめてのダートトライアル練習会参加、感想
2000.8.13 オートランド千葉 第1コースの練習会に参加しました。はじめはコースを覚え、他の方の走行を見ることからはじめました。どのようなものなのかを実際に知るためにです。はっきりいって「びっくり」しました。あのように走行したらレオーネが壊れてしまうのではないかと思いました。そして緊張と恐さを感じてきました。

最初のスタートは、主催者にお願いして経験者の方にレオーネの助手席に同乗してもらいました。他の方の走行の迫力を見たことと、ギャラリーステージから見えない部分のコースが分からなく、不安、恐さを感じたからです。スタート時、おもいきりアクセルを踏んで直線を進み、左カ−ブのかなり手前で減速したのですがハンドルをとられレオーネの向きは左壁へ、右にハンドルを切りなおすと今度は右壁へといった具合でかなり恐い思いをいたしました。その後助手席の方のアドバイスを受けました。「自分の出来る範囲の70%から80%の力で走行すること。そうでないと転倒などして車を壊してしまう」とのことでした。その後はダート路面になれるように無理をしないように走行しております。ダートを走るとレオーネがジェットコースターになったかのようです。転倒してしまった車も見ました。アクセルを踏みすぎてしまったのでしょうか。この転倒車両を見た後は、恐さで緊張しておりました。転倒の恐さ、レオーネを壊すのではないかという恐さを感じましたがそれでも面白いのです。泥の上をレオーネが泳いでいるようで......。レオーネでのダートラの感想は以下のとおりです。

・転倒などして車を壊してしまわないように、自分の出来る範囲の70%から80%の力で走行すること。
・初心者はレオーネの120psで十分である。(なぜなら恐くてアクセルを踏み切れない)
・初心者のハイパワー車両は無理をして転倒することがあるのでは。(タイムがからんでくると踏みすぎてしまうのでは)
・どんな車でも楽しむことができる。(シルビアで参加されている方もおりました)
・三角巾などの救急用品、保険証をかならず持参する。

現在は、レオーネに負担をかけるような無理はしないで、大切に乗っております。



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